第8回日本CNS看護学会

ご挨拶

第8回日本CNS看護学会 大会長

鹿内 あずさ
(北海道文教大学 教授/ 地域看護専門看護師)

山田 雅子
(聖路加国際大学大学院 教授/ 地域看護専門看護師)

 100年に一度の災害といわれる新型コロナウイルス感染症の拡大に伴い、保健医療福祉に関わるあらゆる機関、施設、事業所が総力を挙げて感染対策に取り組んでおられることと思います。病院でのPCR検査や重傷者対応はもちろんのこと、在宅医療や医療者の配置がない介護施設においては、ハイリスク患者を感染から守る方策、保健所での危機対応など、さまざまな場面で多くの看護職が治療薬のない感染症と向き合っている現状の中で、この度の第8回日本CNS看護学会は、当初は北海道での開催を予定しましたが、感染予防対策を徹底するためWEB開催としました。

 日本CNS看護学会は、協議会が企画する学会として、高度実践看護の成果を社会に伝え、より効果的で質の高い看護の普及や開発、新たな看護提供システムの構築に向けた議論を行う場となっております。現在、専門看護師(Certified Nurse Specialist、CNS)は、1996年の誕生から22年が経過し、これまでに13分野2479名(2020年1月)が認定され、うち1447名が日本専門看護師協議会に入会し、委員会活動や各分野の活動を展開しております。

 本大会では、直接皆様とお目にかかり北海道を満喫していただくことが叶わず、とても残念ですが、メインテーマを「人々のいのちと暮らしを輝かす高度実践看護〜その人らしいLife(いのち・生活・人生)を支えるために〜」と題し、多様な暮らしの中で人々の多様なニーズに応える地域・在宅看護実践を考え、それを科学しながら、人々に伝えていく力を磨きたいと考えています。現在のコロナ禍における人々の「生命」と「暮らし」を支える高度実践看護の課題は何か、その質向上のための方略は何かなど、様々な視点から誰でもが安心して暮らし続けるための看護について共に考える機会としたいと考えております。

 専門看護師だけでなく、臨床で働く看護職、管理者、教育・研究者、協働する多職種や市民の方々にご参加いただき、活発な意見交換や知識の習得をして頂くことを目指して、基調講演やシンポジウム、共催セミナー、交流集会、実践報告、ポスター発表などを企画しております。

 初めてのWebでの学会となりますが、Web開催だからこそ、気軽に、繰り返し見て頂き、多くのプログラムにご参加頂けるよう準備に取り組んで参ります。多くの皆様のご参加をお待ちしております。