第8回日本CNS看護学会

日本専門看護師協議会 分野活動の広報のご案内

第8回日本CNS看護学会ではCNSを目指している方達に加えて、看護職を希望する高校生や一般市民に向けてもCNSの活動を知って頂く機会になるよう企画いたしました。 専門看護師について詳しくはこちらをご確認ください。
本動画に関してのお問い合わせは、各分野担当にお問い合わせをいただきますようお願いいたします。

日本専門看護師協議会 分野活動の紹介

●精神看護分野

 精神看護専門看護師は、複雑で解決が難しい健康問題を抱えた人々に対して、精神看護の知識や技術を用いながら水準の高い看護ケアを効率よく提供します。私たちは、精神科病院や地域で精神疾患を抱える患者さまやご家族へ、また一般病院や総合病院で身体疾患を抱える患者さまやご家族へ、精神看護の専門性を発揮した支援を提供しています。中でも、後者のように一般病院や総合病院で活動する精神看護専門看護師は、リエゾンナースと呼ばれています。精神看護専門看護師の活動の場は、大学病院や総合病院、民間病院などの医療施設や地域精神保健の現場、大学などの教育機関と多岐にわたります。さまざまな場で、健康問題を抱える人々のニーズを速やかに把握し、効果的なケアを提供すること、医療チームへのサポートや教育、機能的なケアシステムの構築と変革の促進など、高度看護実践家として多様な役割を担っています。

●地域看護・在宅看護分野

 地域看護専門看護師は、1996 年に特定された分野で、「産業保健」、「学校保健」、「保健行政」、「在宅ケア」のいずれかの領域において水準の高い看護を提供し、地域の保健医療福祉の発展に貢献することを目的としています。地域看護の歴史の流れから、2012 年には「在宅ケア」領域が独立し、在宅看護専門看護師が分野特定されました。
ケアを包括していく時代です。地域看護専門看護師と在宅看護専門看護師は協働してその課題に取り組みます!他分野の専門看護師との交流も大切にしながら活動を行います。
  • 訪問看護ステーションや、急性期病院の地域連携室、行政機関、教育機関、地方議会などの様々な場所で、地域の人々の生活に沿った高度な看護を提供しています
  • 地域全体を見渡してどんな看護が必要なのかを考え、訪問看護を行う看護師の育成、在宅看護に関わる多職種との連携を行っています
  • 地域の皆さんが、住み慣れた場所で自分らしい暮らしを人生の最後まで続けることができるよう、住まい・医療・介護・予防・生活支援が一体的に提供される地域包括ケアシステムの構築を実現していきます

●感染症看護分野

 人はさまざまな微生物と共存しています。そしていつの時代も人は感染症の危機にさらされています。かつて終息したかのように思われた結核も、いまだ多くの発生者が報告されています。病院の中では日々薬剤耐性菌が問題となり、耐性菌感染患者は治療に難渋しています。また、これらの感染症は特に集団発生することがあり、ひとたび集団発生が起こった場合、その発生場所のみならず地域・社会にも脅威を与えます。
感染症看護専門看護師はこのように身近な存在で時に脅威となる感染症を予防し、感染症に罹患し複雑な問題を抱える患者、その家族に対し、質の高い看護を提供します。

●急性・重症患者看護分野

 急性・重症患者看護専門看護師は、緊急度や重症度の高い患者に対して集中的な看護を提供し、患者本人とその家族の支援、医療スタッフ間の調整などを行い、最善の医療が提供されるように支援しています。
患者・家族、看護師や多職種や組織に対して、専門看護師の6つの役割(実践・相談・調整・倫理調整・教育・研究)を用いて活動しています。患者の速やかな全身状態の安定や、クオリティ・オブ・ライフの尊重に根ざしたケアの提供に努めています。活動の場は地域の中核病院や大学病院など医療施設の救命救急センター、ICU・CCU・救急外来、看護部管理室、また大学・大学院などの教育機関など多岐に渡っています。様々な場で看護実践や相談、チーム医療とケアシステムの構築、社会活動、研究活動など、より質の高い看護を提供するために多様な活動を行っています。